2ntブログ

アニメ批評:スクールデイズ “事件”の芽はらむ? 学校のリアル描く

ここでは、「アニメ批評:スクールデイズ “事件”の芽はらむ? 学校のリアル描く」 に関する記事を紹介しています。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 最終話が急きょ放送中止にされたことで“事件”となった本作。だが、原作であるゲームのきわどさを知る人は「え、地上波で放送していいの?」と首を傾げたはず。アニメ化が決まった時点で、いつ発火してもおかしくない“事件”の芽をはらんでいたのだ。

 既に「スクールデイズ」という牧歌的なタイトルが、相当なくせ者だ。主人公の伊藤誠は、よく同じ電車に乗る少女・桂言葉が気になっていた。煮え切らない誠を、隣の席の少女・西園寺世界が応援する。ところが、甘い恋のさや当てを夢見てると、手ひどく裏切られる。誠は優柔不断な上に欲望に流され、いちいちプレーヤーの意志に逆らう。原作はそんな“逆インタラクティブ”なゲームだった。

 このアニメ版も、基本的にはゲームの路線をなぞっているが、ドラマはより過激である。誠は奥手な言葉が面倒になり、世界と深い仲になる。クラスの中で孤立しがちな言葉は、誠との恋仲を心の支えにしようとするが、二人がキスする現場を見てしまい……。

 どのキャラも善でも悪でもない。ただ、欲望に正直で幸せになりたいだけ。言葉や世界らの「幸せ」がつぶし合うおぞましさは、いたたまれないほど「学校という閉鎖社会のリアル」を見せ付ける。男女関係のもつれを突き詰めれば、行きつく先は破滅のみ。だが、よりおぞましいのは、それを“のぞき見”してきた、そして放送されなかった最終話を見たい僕ら視聴者かもしれないのだ。

School Days(スクールデイズ) L×H(通常版) 特典 オリジナルラッピングシート付き
インターチャネル・ホロン (2007/12/13)
売り上げランキング: 849

School Days(スクールデイズ) L×H(限定版) 特典 オリジナルラッピングシート付き
インターチャネル・ホロン (2007/12/13)
売り上げランキング: 105
おすすめ度の平均: 3.5
5 おもしろいかも・・・
4 もったいない
2 現時点では移植不可能

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://pinkpage.blog.2nt.com/tb.php/148-becfb124
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック